クリニックの方針

地域の皆様方へ安全で安心な医療を行い、健康の維持と生活の質の向上に貢献いたします。

1:職員全員が、やさしく、話しやすく、配慮の行き届いた環境をおつくりいたします。
2:皆様のご希望にそった診療を行います。
3:わかりやすい説明を心がけ、迅速な診断と的確な治療を行い、さらに必要時には迅速に適切な高次医療機関へのご紹介をいたします。



診療内容

西八王子に泌尿器科専門クリニックをはじめさせていただいて2年が経過いたしました。近隣の方だけでなく遠方からも多くの方におこしいただいております。泌尿器科のクリニックはやはりなかなか受診しにくいものです。

このたび、この2年の診療経験より皆様にお気軽に受診していただくためにこんな症状の方は受診ください、こんな症状はこんな病気が考えられます、またこんな検査や治療をしますなどメモ程度ですがお示しさせていただきました。ご参考になれば幸いです。

泌尿器科の病気は多いですが、特に排尿の問題は重要です。排尿の問題は、従来から年のせいや気のせいと言われてきていりますが、決してそうではありません。きちっとした評価をすれば症状が改善したりおむつやカテーテルをはずせることが可能となることも大いにありますので、排尿になにかご不満、気になることがあればお気軽にご相談ください。

また、小さなお子様でも元気な若い方でも排尿の問題を抱えている方は大勢いらっしゃいます。さらに通院できない方や往診をご希望の方もご相談ください。皆様の日常生活の中で排尿の問題を改善し少しでも快適な生活をしていただくようお手伝いできればと思います。よろしくお願いいたします。

【1】 男性に関すること

1) 尿が近い
1日中近い 昼だけ近い、夜だけ近い、家にいると近い、外出先で近くトイレが気になる、起床後、午前中に近い、夕方近いなど色々な頻尿があります
→色々な原因がありますのでまず詳しいお話を聞かせていただいたうえで検査、治療を行います
2) 尿がでにくい、すっきりしない
→前立腺や膀胱出口の状態や機能の確認が必要です
3) 急に尿がしたくなる
→過活動膀胱、前立腺炎、間質性膀胱炎などの可能性があります
4) 尿が漏れる
→我慢できない、知らないうちに漏れる、力が入ると漏れる、間に合わない
→色々な原因がありますのでまず詳しいお話を聞かせていただいたうえで検査、治療を行います
5) 尿がたまると痛くなる
→間質性膀胱炎の可能性があります
6) 尿に血が混じる、下着に血がついた
→色々な原因がありますのでまず詳しいお話を聞かせていただいたうえで検査を行います
7) 精液に血が混じる
→前立腺炎などの可能性がありますが、前立腺癌のチェックも必要です
8) お風呂で出血した
→陰嚢からの出血が考えられます
9) 陰部の問題
ペニスが痛い、かゆい、ペニスがはれた
→亀頭包皮炎やかんとん包茎の可能性があります
ペニスにできものができた、赤い
→ヘルペスの可能性があります
ペニスが曲がっている
→陰茎海綿体の繊維化が考えられます
陰嚢がかゆい
→皮膚炎のほか排尿障害が原因のこともあります
陰嚢がはれている、痛い
→陰のう水腫、精液瘤、精巣上体炎の可能性があります
ソケイ部が痛い、違和感がある
→精索静脈瘤や前立腺炎、排尿障害が原因の可能性があります
会陰部の不快感、大腿部、下腹部、腰の違和感
→前立腺炎、間質性膀胱炎などの可能性があります
10) 男性更年期(ED、射精障害、睡眠障害、集中力、気力がない 尿に勢いがない)
→詳しいお話を聞かせていただいたうえ診断、治療を行います(ホルモン検査、治療など)

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【2】 女性に関すること

1) 尿が近い
→1日中近い 昼だけ近い、夜だけ近い、家にいると近い、外出先で近い、トイレが気になる、起床後、午前中に近い、夕方近いなど色々な頻尿があります
→色々な原因がありますのでまず詳しいお話を聞かせていただいたうえで検査、治療を行います
2) 尿がでにくい、すっきりしない
→膀胱炎、骨盤臓器脱、尿道狭窄、膀胱機能の異常、婦人科的疾患など色々な原因があります
3) 尿が漏れる
間に合わない
→過活動膀胱の可能性があります
我慢できない、せき、くしゃみで漏れる
→腹圧性尿失禁
立ち上がると漏れる、知らないうちに漏れる、お風呂の後にもれる
→骨盤臓器脱などの可能性があります
4) 尿がたまると痛くなる
→間質性膀胱炎などの可能性があります
5) 尿に血が混じる、下着に血がついた
→色々な原因がありますのでまず詳しいお話を聞かせていただいたうえで検査を行います
6) 陰部の異常
陰部が痛い、陰部がはれているような感じがする
→骨盤臓器脱の可能性があります
陰部がかゆい 陰部にできものができた、赤い
→膣炎、ヘルペスなどの可能性があります
ソケイ部が痛い、違和感がある、下腹部に不快感がある
→間質性膀胱炎、骨盤臓器脱などの可能性があります
7) 生理の前後に尿が近くなったり、膀胱炎の症状がおきる
→婦人科的疾患(子宮内膜症など)の可能性があります

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【3】 お子さんに関すること

1) おねしょ
→詳しいお話を聞かせていただいたうえで簡単な検査を行い飲み薬や生活指導などでの治療をいたします
2) 尿が近い 何度も連続していく いってもでない
→お子さんでも大人同様過活動膀胱の可能性があります
3) おしっこする時に痛い
→膀胱炎、亀頭包皮炎の可能性
4) 赤いおしっこが出た
→しっかりとした検査が必要です
5) 尿潜血、尿たんぱくを指摘された
→検尿再検の上必要な検査を行います
6) 包茎 ペニスが痛い、はれた
→亀頭包皮炎、かんとん包茎の可能性
7) 陰部が痛い、赤い、かゆい
→女児では膣炎の可能性があります
8) 陰嚢が痛い、はれている
→精巣捻転、精巣上体炎、陰嚢水腫が多いですが、腫瘍の可能性もあり、早急な対応が必要なことがあります
9) 睾丸が陰嚢にない
→停留睾丸です 手術適応を判断します

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【4】 前立腺に関すること

PSAが高いと言われた、癌の検査、肥大の検査希望
検尿
→尿のよごれ(前立腺炎)のチェック
→PSA再検
→超音波検査
→肥大の程度確認
→直腸診
→排尿状態を確認の上、PSA再検値にて(MRI検査)、前立腺生検の必要性の判断
→(1)至急生検か(2)検尿や排尿状態が改善後や3カ月後の再検査で生検考慮

◎50歳になられましたら是非PSAチェックをしていただきたいと思います
◎ご家族で前立腺癌の方がいらっしゃる場合は40歳代からもPSAチェックが必要です

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【5】 尿路感染に関すること

1) 膀胱炎
→症状は排尿痛 頻尿 残尿感 血尿 下腹部痛
→膣炎や婦人科的疾患から同様の症状がおこることもあります
2) 腎盂腎炎
→高熱や腰痛がある
→結石の有無、腎臓のはれ、炎症反応の程度の確認が必要です
3) 前立腺炎
→排尿痛 会陰部痛がある
→発熱時は炎症反応の程度確認 排尿困難のチェックが重要です
4) 精巣上体炎
→睾丸がはれた、痛い、熱がある
→性感染症を含めた尿の細菌検査行います 膿瘍形成の確認が必要です
5) 精巣炎
→おたふくかぜのあと睾丸が痛い、はれた
→痛みのコントロールが重要です

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【6】 尿路結石に関すること

痛、側腹部痛、下腹部痛、陰嚢痛、残尿感、頻尿、排尿困難腰
→診断(検尿、超音波検査、レントゲン検査)尿路結石によるものかどうかの判断
→整形外科、婦人科、外科への紹介も考慮
→結石の可能性が高ければまず痛みの改善
→結石の位置、自然排石の可能性の判断
→体外衝撃波、内視鏡治療の必要性の判断
→治療可能な専門病院への紹介 経過観察や排石後、治療後の生活指導、再発チェックを行います

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【7】 性病に関すること

1) 排尿痛 膿がでる 尿がしみる 尿がでにくい 会陰部が不快 睾丸が痛い
→尿道炎
→さらに前立腺炎、精巣上体炎も起こしている可能性あり
2) パートナーが性病と言われた
→2人とも治療の必要性があります
3) 陰部がかゆい 赤い ただれている 白いカスがでる いぼのようなものができた
→細菌性、カンジダ、ヘルペス、コンジロームなどの可能性があります
→疑わしい疾患に対する治療開始→検査結果でさらに適切な治療を考慮

◎性病は、内服や外用でなおります。また、最近では、症状の軽いクラミジアや淋病が増えている傾向ですが、きちっとした診断および完治の確認が重要です
◎ヘルペスは再発が問題となりますのでしっかり治療する必要があります

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【8】 泌尿器科の悪性疾患について

尿潜血から発見されることもあり、超音波検査、内視鏡検査などで早急に検査を行います 腫瘍発見時は、至急適切な治療が可能な専門病院にご紹介いたします
1) 前立腺がん
男性でもっとも多いがんです PSAの採血が有用です PSA値、直腸診での異常、前立腺肥大の状態、前立腺炎の併発、MRI所見などを確認し最終的な組織検査の必要性を判断いたします。
2) 膀胱がん
目で見て赤い尿が痛みもなくでることが多い病気です 一度血尿があれば受診してください。超音波検査でみつかることもありますし、痛みの少ない内視鏡検査も早急に行えます 早期であれば十分完治します
3) 腎盂、尿管がん
血尿がでることが多いですが、症状が出るまでには時間がかかり発見が遅れることがあります 尿潜血などの指摘のある方は検査をお受けいただくことをお勧めします
4) 腎臓がん
血尿、腹痛など症状が出ることは少なく、早期の発見には超音波検査などの定期的検査が必要です 早期であれば十分に完治します
5) 精巣がん
精巣の腫れ(特に痛みがない場合)は早急に診察、検査(超音波検査、採血)が必要です
6) 陰茎がん
包茎が原因となることが多い病気です 陰茎にしこりなど異常を感じたら診察、検査をお勧めします

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【9】 在宅診療

通院困難な方、施設入所など在宅の方でカテーテルが留置されている方や尿がでにくい、もれるなど尿のことでお悩みでしたら往診にお伺いいたします
尿道カテーテルや膀胱ろうカテーテルが留置されている方で、血尿、発熱、尿漏れなどのトラブルのある方は是非ご相談ください
尿道カテーテルやおむつをされている方の中には、カテーテルやおむつを外せる可能性のある方がいらっしゃいますのでご相談ください

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